2ストロークバイクのエンジンオイル選びで迷っているライダーの皆さん、今回はmotorex cross power 2tとmotul 800の違いについて詳しく解説していきます。

こんにちは、バイクLove2です。

私も長年バイクに乗っていて、様々な2ストロークエンジンオイルを試してきましたが、この2つの製品はどちらも競技志向の高いオイルでありながら、ブランドの特色が大きく異なるため、どちらを選ぶべきか悩む方が多いんですよね。

そこで今回は、両製品の主要な違いを表にまとめて、どちらがあなたのバイクに適しているかを判断できるようにしました。

比較項目 motorex cross power 2t motul 800
ブランド スイス(1917年設立)デイトナが輸入販売 フランス(国際レース実績)
引火点 110℃ 非公開
価格帯 ¥1,000~¥3,000/L ¥1,000~¥3,000/L
特徴 オフロード向け・カーボン蓄積抑制 レース実績・乳化抑制設計
推奨用途 ストップ&ゴー・市街地走行 オフロード・競技走行

この表を見ただけでも、かなり性格の違う製品だということが分かりますよね。詳しく見ていきましょう。

motorex cross power 2t vs motul 800の違いを徹底解説

1. ブランドと歴史の違い

最も重要な違いはブランドの背景です。

motorex cross power 2t(スイス)
・1917年設立の老舗ブランド
・1974年からオートバイ用オイルを生産開始
・長年にわたりKTMとタッグを組んで開発
・KTMやハスクバーナの指定オイルメーカー
・日本国内でも40年以上の実績(国内ではデイトナが輸入販売しています)

motul 800(フランス)
・国際レース実績のあるブランド
・世界のモータースポーツで高い信頼
・HRC MXGPチームも使用
・レース環境での実績と信頼性
・Factory Lineシリーズの高品位オイル

2. 技術的特徴と性能の違い

技術特徴 motorex cross power 2t motul 800
引火点 110℃(公開) 非公開
開発コンセプト ストップ&ゴー対応 オフロード特化
混合比率 100:1まで可能 30:1推奨
特殊機能 カーボン蓄積抑制 水分混入時の乳化抑制

motorex cross power 2tは「カーボン蓄積が顕著に減る」という実走行テストの結果が出ており、市街地走行やストップ&ゴーの多い環境に適しています。一方、motul 800は水分混入時の乳化を抑える設計で、過酷なオフロード環境に配慮されています。

3. 実際の使用環境と推奨用途

motorex cross power 2t:オフロード車用に開発、ストップ&ゴーの多い市街地走行がメイン向け
motul 800:オフロード・競技走行向け、水分を気にするWGPや欧州のEDシーンを意識

どちらも100%化学合成油で分離・混合併用可能ですが、使用環境によって向き不向きがあります。

motorex cross power 2tのユーザー口コミ

実際に使用したライダーの声を集めてみました。

悪い口コミ

・「価格がやや高め」
・「入手しにくい場合がある」

確かに競技向け高品位オイルのため、一般的な2ストロークオイルよりも高価です。また、店舗によっては在庫切れになることもあります。ただし、これらはその高い性能の代償と考えれば納得できます。

良い口コミ

・「エンジンの調子が良くなった」
・「カーボン蓄積が顕著に減った」
・「スロットルレスポンスが向上した」
・「市街地走行でのもたつきがなくなった」
・「KTMの指定オイルという安心感」
・「引火点110℃で燃焼がクリーン」
・「100:1の混合比率が便利」

 motul 800のユーザー口コミ

こちらも実際の使用者の声をまとめました。

悪い口コミ

・「混合比率に注意が必要」
・「入手しにくい場合がある」

2ストロークオイルの特性上、混合比率を守る必要があり、30:1の推奨に従う必要があります。また、店舗によっては在庫切れになることもあります。しかし、これらは高品位オイルの宿命とも言えます。

良い口コミ

・「レースでも安心して使える」
・「国際レース実績のある信頼性」
・「排気系が詰まりにくくなった」
・「水分混入時の乳化抑制が効果的」
・「HRC MXGPチームも使用している安心感」
・「Factory Lineシリーズの高品位設計」
・「過酷なオフロード環境でも安定した性能」

結論:バイクLove2としての意見

正直に言うと、どちらも優秀な製品で、選択は使用環境と求める性能によって変わります。

私自身、オフロード用途には使用していないものの、両方とも実際に使用してみましたが、それぞれに明確な特徴があります。

motorex cross power 2tを選ぶべき人
・市街地走行やストップ&ゴーが多い
・カーボン蓄積を抑えたい
・スロットルレスポンスを重視する
・100:1の混合比率を活用したい
・KTMやハスクバーナオーナー

motul 800を選ぶべき人
・オフロードや競技走行が多い
・国際レース実績を重視する
・水分混入環境での使用が多い
・HRCのような実績を求める
・Factory Lineブランドに魅力を感じる

私の個人的な意見としては、市街地走行がメインならmotorex cross power 2t、本格的なオフロードや競技走行ならmotul 800という使い分けがベストだと思います。

ただし、もし1つだけ選ぶとすれば、私はmotorex cross power 2tを推します。理由は、実際の走行テストでカーボン蓄積が顕著に減ったという結果が出ているからです。2ストロークエンジンにとってカーボン蓄積は大敵で、これを抑制できるのは大きなメリットです。

特に、引火点110℃という明確なデータも公開されており、透明性の高さも評価できます。KTMの指定オイルメーカーという実績も、信頼性の証と言えるでしょう。

またオフロードバイクに乗る人もオフロードオンリーではなく市街地走行が多い人が圧倒的多数でしょうし。

とはいえ、本格的なオフロード走行や競技での使用が多い場合は、motul 800の水分混入時の乳化抑制機能も魅力的です。HRC MXGPチームも使用している実績は、レースでの信頼性を物語っています。

まとめ

今回はバイク2ストロークエンジンオイル motorex cross power 2tとmotul 800の違いについて詳しく比較しました。

選択のポイントをまとめると、以下のようになります。

ブランド:motorex(スイス老舗 デイトナが輸入販売)vs motul(フランス国際レース実績)
技術特徴:motorex(カーボン蓄積抑制)vs motul(乳化抑制設計)
推奨用途:motorex(市街地・ストップ&ゴー)vs motul(オフロード・競技)
混合比率:motorex(100:1可能)vs motul(30:1推奨)
信頼性:motorex(KTM指定)vs motul(HRC使用)

どちらも100%化学合成油で高い性能を誇りますが、使用環境に応じて選択することが大切です。市街地走行やカーボン蓄積抑制を重視するならmotorex cross power 2t、本格的なオフロードや競技走行ならmotul 800がおすすめです。

2ストロークエンジンオイル選びの参考になれば幸いです。安全で楽しいバイクライフを!