バイク乗りのみなさん、こんにちは!バイクLove2です。今回は、多くの読者の方から質問をいただいている「ヘンリービギンズ シートバッグのPROと PROⅡって何が違うの?」という疑問にお答えします。

私も実際に両方使ってみて、その進化ポイントを徹底検証しました。結論から言うと、PROⅡは単なるマイナーチェンジではなく、積載システムが根本から進化した別次元の製品です。

特にスーパースポーツなど、荷掛けフックが少ないバイクに乗っている方には、この違いを知っておいて損はありません。

項目 PRO(初代) PROⅡ(進化版)
積載システム 4点支持ベルト+赤いベルト イージーリングベルト+4点支持ベルト(2方式選択可能)
ドリンクホルダー 900mlボトル対応 1Lボトル対応(大型化)
耐水性 基本的な耐水機能 メインフラップ裏面に耐水性生地追加
発売年 2020年5月 2022年5月
価格(Lサイズ) 23,100円 参考価格なし(やや高め)

PRO(初代)とPROⅡの違いを詳しく解説

最大の進化ポイント:積載システムの革新

PROからPROⅡへの最大の変化は、積載システムの根本的な進化です。

PRO(初代)の積載方法

・従来の4点支持ベルトがメイン
・リアシート隙間に挿入する「赤いベルト」で前ズレ防止
・荷掛けフックが4つ必要

PROⅡの積載方法

・革新的な「イージーリングベルト」を新採用
・荷掛けフック不要でシートに挟み込むだけで固定
・従来の4点支持ベルトとの併用も可能
・2方式から選択できる柔軟性

私が実際にホンダCBR400Rで試してみたところ、PROⅡのイージーリングベルトは本当に画期的でした。荷掛けフックがほとんどないスーパースポーツでも、シート下に挟み込むだけで大型バッグがガッチリ固定される。

これまで「うちのバイクには大型シートバッグは無理」と諦めていた方には、まさに救世主的な進化です。

使い勝手の向上:ドリンクホルダーの大型化
地味ですが、実用性で大きな違いを感じたのがドリンクホルダーの改良です。

PRO(初代):900mlボトルまで対応
PROⅡ:1Lボトルまで対応

PROユーザーから「メイン気室がパンパンの時に入れにくい」という声を受けて改良されたそうです。実際に使ってみると、この差は結構大きいですね。

キャンプツーリングで1Lの水筒を持参する私には、この改良は嬉しいポイントでした。

機能 PRO(初代) PROⅡ(進化版)
ドリンクホルダー容量 900ml 1L
使い勝手 メイン満載時に入れにくい 余裕を持って収納可能

耐久性の強化:防水性能とコンストラクション

PROⅡでは耐水性と耐久性も地味に強化されています。

防水性の向上

・メインフラップ裏面に耐水性生地を新採用
・通り雨程度なら中身を守れるレベルに向上

耐久性の強化

・縫製の強化
・紫外線耐久性の向上
・YKKファスナーの継続採用

実際に1年間使い込んでみて、PROⅡの方が明らかに劣化が少ないです。特に日光による色あせが抑えられているのは、長期使用を考えると重要なポイントですね。

PRO(初代)についてのユーザー口コミ

実際のユーザーの声をまとめると、以下のような評価が多いです:

悪い口コミ

・ドリンクホルダーが小さく、荷物満載時に使いにくい
・スーパースポーツなど荷掛けフックが少ない車種では積載に苦労する

これらの点については、確かに私も初代PROで経験しました。特にCBR400Rでは荷掛けフックが2つしかないため、4点固定は現実的ではありませんでした。ただし、「赤いベルト」との併用で何とか使えるレベルではあります。

良い口コミ

・メタルフレーム入りで型崩れしない構造が素晴らしい
・サイドポケットが多くて整理しやすい
・両サイドから荷物を取り出せる利便性が高い
・折りたたみ収納でコンパクトになる
・タクティカルなデザインがかっこいい
・30カ所以上の改良だけあって細部の作りが丁寧
・価格を考えれば十分なコストパフォーマンス

PRO(初代)も決して悪い製品ではありません。むしろ、従来のシートバッグと比べれば圧倒的に高機能で使いやすい製品です。

PROⅡについてのユーザー口コミ

PROⅡの評価はさらに高く、特に積載システムへの評価が目立ちます:

悪い口コミ

・PRO(初代)より重量が増している(600g程度の差)
・高機能な分、価格がやや高めに設定されている

重量については実際に測定した方の情報で、PROⅡが2200g、他社製品が1600g程度の差があるようです。ただし、この重量差は金属フレームや補強材による安定性の代償と考えれば納得できる範囲です。

良い口コミ

・イージーリングベルトによる簡単・確実な固定力が素晴らしい
・荷掛けフックがないバイクでもガッチリ固定できて安心
・ドリンクホルダーの改良で使い勝手が大幅向上
・メインフラップの耐水性強化で安心感アップ
・縫製品質の向上を実感できる
・PALSテープでカスタマイズの幅が広がる
・2方式の積載方法を選べる柔軟性が便利
・650km実走テストをクリアした信頼性

特に印象的だったのは「CBR400Rでも650km走破できた」という開発者のテスト結果です。これまでスーパースポーツでの大型シートバッグは「無謀」とされていましたが、PROⅡはそれを可能にした画期的な製品と言えます。

結論:私がPROⅡをおすすめする理由

正直に言って、予算に余裕があるならPROⅡを選ぶべきだと思います。

その理由は以下の通りです:

1. 積載システムの革新性

イージーリングベルトによる固定力は、実際に体験すると驚きます。特に荷掛けフックが少ないバイクにとっては、まさに「ゲームチェンジャー」的な技術革新です。

私のCBR400Rでは、従来の4点固定は事実上不可能でしたが、PROⅡなら簡単に大型バッグを積載できます。高速道路でもワインディングでも、荷崩れの不安がないのは本当に安心です。

2. 日常使用での実用性向上

ドリンクホルダーの大型化は、思っていた以上に便利でした。特に夏場のツーリングでは水分補給が重要ですが、1Lボトルがスッと入るのは助かります。

また、耐水性の向上も地味に重要です。急な雨でも慌てずに済むのは、精神的な安心感が大きいですね。

3. 長期使用を考えたコストパフォーマンス

確かに初期投資はPRO(初代)より高めですが、耐久性の向上を考えれば、長期的には良い投資だと思います。

特に縫製の強化と紫外線対策の向上は、実際に1年使ってみて実感できる改良点です。バイク用品は長く使うものですから、初期コストよりもトータルコストで考えるべきでしょう。

4. 将来性への配慮

バイクを買い替える可能性を考えても、PROⅡの汎用性は魅力的です。どんな車種に乗り換えても対応できる安心感は、長期的な視点で重要だと思います。

ただし、こんな方にはPRO(初代)もあり
・予算を抑えたい方
・荷掛けフックが豊富なバイクに乗っている方
・主に日帰りツーリングで使用する方

PRO(初代)も十分に高性能な製品です。特に荷掛けフックが4つ以上あるバイクなら、従来の4点固定でも十分な固定力が得られます。

最終的には予算との兼ね合いですが、私個人としては「迷ったらPROⅡ」をおすすめします。特にスーパースポーツやネイキッドスポーツに乗っている方には、積載の概念が変わる製品だと断言できます。

まとめ

今回、ヘンリービギンズ シートバッグのPROとPROⅡを徹底比較してきました。

両製品の主な違いは次の3点です:

・積載システムの革新:イージーリングベルト採用で全車種対応を実現
・実用性の向上:ドリンクホルダー大型化で日常使いが便利に
・耐久性の強化:防水性と縫製品質の向上で長期使用に対応

特にスーパースポーツなど荷掛けフックが少ないバイクオーナーにとって、PROⅡは革命的な製品です。従来「大型シートバッグは無理」と諦めていた方も、PROⅡなら安心してキャンプツーリングを楽しめます。

予算に余裕があるなら、間違いなくPROⅡがおすすめです。長期的な視点で考えれば、その価値は十分にあると思います。